6月12〜16日はお休みをいただき、
滝口いず美さんのSoul of Pilates Master course vol.1を受講してきました。
Soul of Pilatesとは
Soul of Pilatesとは何か。
これまで私が学んでいたのは、いわゆる「現代ピラティス」。
ジョセフ・ピラティス氏が創ったエクササイズとそのシークエンスを現代の人が手軽に指導し、生活に取り入れられるようにシステマチックに改良されたものでした。
それに比べて、いず美さんがレッスンをされているのは「クラシカルピラティス」。
ジョセフ・ピラティス氏が考えた動きの基本とエクササイズの順番をそのまま行い、
ピラティス氏の考えや哲学をそのまま再現しようとしているのが「クラシカルピラティス」です。
Soul of Pilates Master courseは、このクラシカルピラティスをもとに、
私たちインストラクターが自分の身体でそれを経験し、
指導していけるように成長していくコースでした。
一般的な文章で書くとこういうことなのですが、もう少し私の目線で書くと、
私たちはほとんどの運動やワークアウトを頭で理解して行おうとしていることに気づきました。
頭で理解して動きたくなる
身体を動かしているはずなのにその原理を頭で理解したい。
日常生活の立つ、座る、歩くという動作に頭を使っている人はほとんどいません。
それはなぜかというと、赤ちゃんから子供に成長する頃に私たちが身体と感覚を通して自然に身につけたものだから。
そんな自然に身につけた身体の感覚を改めて感じ、育てていくのがピラティスだと思いました。
赤ちゃんが初めて立ち上がることができた時、
「なぜ立てたか」を頭で考えて説明できる人はほとんどいないと思います。
歩く時に「〇〇筋を使っている」と説明できる人はいても、
それ以外の身体で何が起こっているのか、その全てを説明できる人はいないと思います。
それくらい私たちの身体は私たちの理解の範疇を超えているのに、
なぜか運動やワークアウトだけは頭で理解して動きたくなります。
思考とマインドで“やっている”という感覚がほしくて理解したくなる。
そしてインストラクターはそれに応えようとマシンの負荷や解剖学、手技をどんどん増やします。
そうしていくと、ピラティスが本来持っているエクササイズの意味やエネルギーからどんどん離れて、
ワークアウトや施術というものになっていく・・・
これが巷に溢れるピラティスあるあるでないかと思います。
「感じる」を大切にするコース
Soul of Pilateは全てにおいて「感じる」を大切にするコースでした。
そこに確かな理論はあるのだけれど、理論は実践（感じて動く）しなければ理論のままで、
それを実践していくにはレッスンをするインストラクターがその感覚を知っていなければいけません。
私がいず美さんのピラティスを本格的に受け出したのは2019年。
この4年間、理論を一旦脇に置き、自分の身体でエクササイズを行う感覚を養ってきました。
レッスンを受けている最中は
「これがどんなキャリアに繋がるかわからない。でも今までのピラティスと身体の感覚が明らかに違う！」
「身体がビックリするくらい気持ちいい！」
「私もこんなレッスンができるようになりたい。」
「ピラティスのことがもっともっと知りたい。」
と思いながらレッスンを受けていました。
そんな身体の感覚と理論が初めて合致し、実際にレッスンをしていく工程に移っていったのが、
今回のマスターコースでした。
コースの主な内容とレッスン風景
初日、一人ひとりオリジナルのテキストを受け取り、
Soul of Pilatesが目指す学びの方向性やインストラクターの在り方、
今後の学びの工程を教わりました。
2日目は、自分の在りたいインストラクター像と、
自分のレッスンを通してクライアントにもたらしたいものをメンバーとシェアしあい、
Soul of Pilatesの基礎となる理論と「足・脚」について学びました。
3日目は前日に学んだ「足・脚」の内容をレッスンで実践し、「腕・脇」について学びました。
4日目「腕・脇」をレッスンで実践し、反転や回旋について学びました。
こんな感じであっという間に駆け抜けた4日間。
それぞれの瞬間にどんなことを感じて、何を学んでいたのか、
明日以降ゆっくりブログに書いていきたいと思います。
