お尻のこりとだるさを解消するストレッチと美しい骨盤の在り方について

Pilates

前回はお尻の筋肉 大臀筋、中臀筋についてご紹介しましたが、
今回は梨状筋というお尻の筋肉と、骨盤の在り方に関するお話です。

お尻のコリや重だるさを解消する梨状筋ストレッチ

梨状筋の働きは股関節をガニ股方向に開くこと。


スポーツをしている人がよく使う筋肉ですが、そうでない方でも日常の立ち方や歩き方、これまでお話ししてきた股関節の周りの筋肉のバランスによって、誰しも硬くなりやすい場所です。

Yukina
Yukina

早速次の動画のようにほぐしてみましょう!

梨状筋のストレッチ

お尻を前に寄せて、背筋を伸ばす。お尻の外側の筋肉に伸びを感じられたら◎

Yukina
Yukina

梨状筋をストレッチするだけでお尻のこりや骨盤周りの重だるさが改善する方も多いので、長時間デスクワークをされている方にもおすすめのストレッチです。

骨盤は引き締めなきゃいけない?

ここまではお尻の筋肉の話をしてきましたが、今度は骨盤の話しをしていきたいと思います。

「骨盤」と聞くとあなたはどんなイメージがありますか?

骨盤の歪み?
骨盤矯正?
骨盤が開いてる?
骨盤を締める??

ずっとこのシリーズを読んでくださっている方は、もう気づいているかもしれませんが (笑)
骨盤の歪みや開きは出産や事故での直接的な怪我でない限り、
脚や上半身とのバランスが影響していることがほとんどです。

なので、“骨盤を締める”、”骨盤の歪みをなくす”のではなく、
身体をニュートラルに向けて整えていったら『自然と骨盤が締まった』
というのがピラティスの理想のように思います。

でも実際のところ、レッスンをしていて“骨盤を締める必要がある”と感じるクライアントさんはほとんどいません。

それより、骨盤周りの筋肉が緊張されている方の方が圧倒的に多いです。

Yukina
Yukina

そういう方にはレッスン中に「骨盤の中のスペース(空間)を広げて」や「骨盤をリラックスさせたまま」と言ったお声かけをさせていただきます。

とはいえ、フィギュアスケートをしていた頃の私は、”お尻・骨盤引き締めなきゃ信者”の一人でした(笑)

お尻は常に引き締めておかなきゃいけないし、お尻が緩んで大きくなるとジャンプが跳べなくなる!

と小学生の頃から思い込んでました。

子供の頃からお尻の筋肉はカッチカチでした。
そして、ピラティスを学び始めてから、それまでの自分の考え方がいかに根性論だったか、目から鱗がボロボロと落ちました。

(もちろんジャンプ力と遠心力のかかるフィギュアスケートにおいて、脚やお尻の筋肉は必要不可欠です。でも、大人の女性の身体のメカニズムをもっと理解して、身体の使い方を知っていたら、自分の体と心を不必要に痛めつけるようなことはなかっただろうなぁと思います。
※これは平成の弱小スケーターの話。今の選手たちは時代の進化と共に良いトレーニングをしていると思います♡)

まずはボールを使って、骨盤の仙腸関節の緊張をほぐすことから始めてみましょう。

※骨盤の下にボールを入れると腰が反りすぎてしまう方は、ボールの空気を抜いて調節して下さい。

ボールがない方は、ご家族かお友達の力を借りて、仰向けに寝転んだ時に仙骨(骨盤の真ん中の骨)の下に手を入れてもらってみて下さい。

お尻の体重を手に預けて、足も伸ばし、全身をリラックスさせましょう。
お尻の周りの筋肉の力みが取れて、マットにお尻がじんわりと馴染む感覚があると思いま
す。

美しい骨盤の在り方について

最後にお伝えしたいのは骨盤の内側のお話し。

女性の骨盤はボウル(器)のような形をしています。
骨がボウルのような形状をしているということは、そこに守りたいものがあるからです。

骨盤の中には内臓(主に子宮、膀胱、直腸)があります。

骨盤を締めようとする行為は、これらの臓器の空間を狭くしてしまうということ。

骨盤を締めようと意識しすぎるあまり身体の重心が前に傾いて、骨盤に収まり切らなくなった内臓を身体の前に押し出すようにして立っている方もお見かけします。

そうなると身体のエネルギー(筋力)の流れが途切れてしまうだけでなく、内臓の働きにも影響を及ぼしてしまいます。

直腸や膀胱は、消化や排泄の影響があるので大きさはいつも一定ではありません。
子宮は生理と生理でない時で大きさが変わりますし、生理で子宮の内膜を外に出すために、わずかですが骨盤の関節(仙腸関節)は動きます。

身体本来のメカニズム(臓器の働き)をスムーズに行うためには骨盤の内側にスペースが必要なのです。

そして前述の通り、身体のメカニズムに合わせて、私たちの骨盤は少しだけ開いたり、元に戻ったりと動いているのです。

この時に筋肉のバランスが崩れていたり、身体の歪みが出ていると、骨盤本来の働きがスムーズに行えないため、身体のバランスを整えることはとっても大切!

ピラティスで身体のニュートラルを目指すと言うのは、身体の外側からも内側からも美しくなる効果があります。

そしてそれは結果的に、私たち一人一人が一番美しく見えるお尻や骨盤の在り方を見つけることだと思ってます。

↓「ニュートラル」についてはこちらの記事でも解説しています♪

yukiritualのピラティスレッスンの詳細、ご予約についてはこちらをご覧下さい。

この記事を書いた人
Yukina

神戸岡本のスタジオ「yukiritual」を拠点に活動するピラティスインストラクター及びIntegrated Healingプラクティショナー。
(秋冬にはローチョコレートの製造販売も行っています。)

日頃のレッスン、セッションを通して感じた事や、身体や心が軽くするヒントを発信しています。

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