今回のクライアントさんは事前に「恐怖症を解消したい」と連絡を下さった男性。
実際にお会いすると「魚が食べられないんです。」とお話しして下さいました。
魚が恐くて食べられないという男性

昔から魚が恐いんです。持てないし、触れない。
魚の形を連想させるものもダメで。魚がぶつ切りになっている缶詰や頭のついた魚の開き、ヒレがついている切り身も恐いです。魚がいると思うと海や川にも入れません。

人と食事をする時も魚があるとビビってしまって、そんな自分が嫌です。
相手にもご迷惑をかけてしまうし、僕が食べないと相手も気を使って魚を食べないようにしてくれるのも申し訳ないんです。
お仕事でお客さんとお食事に行くこともあるというクライアントさん。仕事や生活にも影響が出ていることをお話しして下さいました。
恐怖症を解除するはずが・・・
必要なお話しを伺い、さっそく恐怖症を解除するセッションを進めようとしたのですが、クライアントさんの潜在意識は別のヒーリングが必要と示しました。
そこで筋肉反射テストを取り直し、確認すると、潜在意識が恐怖症のセッションより必要としたのは、セルフ・エンパワメント(self-empowerment)でした。
セルフ・エンパワメントは、過去に起きたことを手放し、自分本来の力に繋がったところから新しい人生の選択をしていけるようにエネルギーを整えていくセッションです。
潜在意識から一つのメッセージが出てきました。
「復讐の思いに集中することで、自分の力を放棄してしまっている。」

こんな言葉が出てきたのですが、なにか心当たりはありませんか?

家族との間にトラウマがあるんです。
家を出たくて、わざと遠いところで仕事を見つけて引っ越しました。
ずっと家を避けていて、そのせいで自分の生き方が狭くなっているのは確かです。
忘れていた思い出
お話しを伺っていると、今まで忘れていた思い出を思い出したことを教えて下さいました。

すっかり忘れていたのですが、小さい頃、ご飯に出された煮魚で遊んでいたら、
祖母から冗談半分で脅されたことがあったんです。
祖母は行儀の悪かった自分を諭したつもりだったのですが、
僕はそのまま失神してしまって・・・それから魚が食べられなくなったんでした。
今、初めて思い出しました。
魚が食べられなくなった思い出を思い出したクライアントさん。必要なエネルギーの調整をして、これからは今の自分にふさわしい選択をしていくことを確認して、セッションを終えました。
恐怖を手放して
セッション後、本当に魚が食べれるようになったか確認するために、行きつけの居酒屋さんにお頭付きの魚を用意してもらっていたクライアントさん。
すぐに連絡がきて「最初はドキッとしたのですが、普通に食べることができました。今まですごく恐かったのに不思議です。」と結果を教えて下さいました。
これまで魚を恐がる様子を知っていた居酒屋さんもこの変化にびっくりしたそうで、数日後に鯛の活き造りをサプライズで出されたそうなのですが、それも「美味しく食べれた」と連絡をいただきました。「自分でも魚料理を作ってみようと思います。」と、ご自身も魚が食べられるようになった新しい自分を楽しまれているようでした。
人が恐れを感じる対象はそれぞれ違いますが、その原因も同じく様々です。今回のクライアントさんのように忘れていた記憶や家族との関係など、顕在意識では想像のつかないところに原因があることもあります。そんな複雑な恐れの正体もクライアントさん自身の潜在意識が自分で見つけ出し、向かいたい方向に導いてくれるのがインテグレイティッドヒーリングの素晴らしいところのように思います。
yukiritualのIntegrated Healingのセッションメニューの詳細、ご予約についてはこちらをご覧下さい。
