ピラティスインストラクターが考える「How to makeover your life」 今回は腕のお話し。
前回のブログで自分の肩甲骨の位置を見つけたら、今度は腕に注目していきましょう。
私たちの腕の役割について
私たちの腕に当たる部位は、犬や猫でいうと前足、鳥でいうと翼になる部分。
犬の前足は、穴を掘ったり、泳いだり、物を掴んだり抑える役割を持っています。
猫の前足は犬と似ていますが、物を掴む以外にグルーミングをしたり、戦う時の武器(引っ掻く)としても使います。
鳥の翼は全く別物のように感じるかもしれませんが、骨の数や構造を見ると私たち哺乳類とよく似ており、空を飛ぶことに特化して進化を遂げたことがわかります。
では、私たち人間の腕はどのような役割を持っているのでしょう?
私たち人間は二足歩行なので、地面に前足(手)をついたり、木に捕まる必要がありません。
そのおかげで腕を動かせる角度が広く、指も細く長く自由に動かすことができます。
この自由に動く腕と指のおかげで、私たちのご先祖さまは様々な物を生み出し、肉体以上に文明の進化を遂げてきました。
力仕事や細かい作業、道具を使うことやパソコンやスマホ・・・現代に腕の仕事はごまんとあります。
そんなたくさんある腕も仕事の中でも、私が人間に生まれてきてよかったなぁと思うのは、 腕を通して、「自分の心を表し、人と繋がることができる」ところです。
他の動物は尻尾や羽、耳や鼻で感情を表し、あいさつをしますが、 私たち人間はそこかから手を取り、友情、愛情を育むことができます。
子孫を残す(本能)以外 で、他者と繋がれるのは私たちに心があり、さらに心を表現できる腕と手の存在があるからだと思います。
腕の付け根の筋肉をほぐしてみましょう
そんなあなたの腕は今、自由に動かせていますか?
心を表現できずに腕がぼってりとしてきていませんか?
もしくは相手に合わせすぎて、動きづらさや痛みが出ていませんか?
まずはストレッチポールを使って腕の付け根の筋肉をほぐしていきましょう。
腕なのに脇の下をほぐすの?と思われる方もいると思いますが、腕の筋肉は肩や腰からつながっています。
今回は広背筋という筋肉をほぐします。ストレッチポールがない方は座った姿勢でのストレッチから始めてみて下さい。
あなたの手首はねじれていませんか?
腕の付け根がほぐれたら、次に注目していただきたいのは手首。
あなたの腕は肘から中指までのラインが一直線に繋がっていますか?
スマホを持っている時間が長いと手首のラインは小指側に曲がってしまいます。
ご自身の手首を見てみて、歪みが出ていた方は中指を軸に肘から下を回転させる練習をしてみましょう。自然と肘から下のアライメントが整ってきますよ。
肘の位置にも注意
最後に注目していただきたいのが肘。
膝の回でも書きましたが、肘も構造は同じ。
腕や肩が疲れた時やトレーニングで負荷がかかった時、肘の関節を必要以上に伸ばす(突っ張る)ことで、筋力ではなく靭帯に力を逃すと、本来支えるはずの筋肉が上手く動かず傷めてしまうことがあります。
プランクポーズやヨガのダウンドッグなど、体を動かす際に肘の位置も気をつけてみて下さいね。