ふくらはぎのマッサージのポイントと「膝と自律」のお話

Pilates

前回は、ふくらはぎの筋肉には、未来に対する志や意志に向かって蹴り出す力が宿っているというお話しをしました。

今回は、ふくらはぎに筋肉があるけれど張っている、もしくは硬くなっていると感じる方のケア膝と自律に関するお話をご紹介します。

ふくらはぎの張りを解消するマッサージ

ふくらはぎに筋肉があるけれど張っている、もしくは硬くなっていると感じる方は、下記の動画のように順番に自分のふくらはぎで硬くなっている部分を探して、ほぐしてみてください。

脛骨の位置の参考画像

外側の張りが気になる方も同じように動画の部分でご自身の硬くなっているところをほぐしていきます。

腓骨の位置の参考画像

最も大切なポイントは、どんなに硬くても優しくほぐすこと!

身体のケアは1日で終わるものではありません。

1回でほぐし切ろうとグイグイ押しすぎてしまうと、打身や打撲のように筋肉や組織が傷ついてしまいます。
筋肉が傷つくとまずはそこを修復するために、余計な負担を身体にかけてしまいます。

物足りない感じがしても1日1分程度。
押すや潰すではなく、「毎日少しずつほぐす」という意識を持って!

Yukina
Yukina

手や指が疲れないというのも大切なポイントです。

あなたの膝に宿っているのは自立?それとも自律!?

スネとふくらはぎの骨格や筋肉の付き方は、膝とも深く関係しています。

足首には、未来に対する不安や恐れの心が現れると書きましたが、膝には人の成長過程で精神的に自立した時期の心が表れると言われています。

さらに膝を伸ばした時に膝下にできるくぼみは「エゴポイント」と呼ばれており、目上の人に仕える時に「膝まずく」という行為は、自分のエゴを地に伏せるという意味があったそうです。

膝に関して多くの女性がありがちな姿勢が「膝の過伸展(別名:反張膝)

ヒールを履いたり、脚が疲れた時に、膝の関節を必要以上に伸ばすことで、脚の筋力ではなく、 靭帯に力を逃して立とうとする立ち方のことです。

常に脚を長く伸ばすことが求められるダンサーや、日常生活以上の運動とパフォーマンスが求められるアスリートにも膝の過伸展は多く見られます。

過伸展の例。スネの部分が膝よりへこんで見える

過伸展を見極めるポイントは、立ち姿を横から見た時にスネの部分が膝上より奥にへこんでいないかということ。

膝が過伸展していない人の写真。
ヒールを履いても膝裏の皮膚が突っ張ってない状態
過伸展していない状態を横から見た写真。

その状態で膝裏を触った時に皮膚が突っ張っていたり、膝裏がボコッと後ろに 張り出ている方も膝が過伸展している可能性があります。

膝裏の皮膚が突っ張ったり、ボコッと後ろに出ている人
膝裏の皮膚が突っ張ったり、ボコッと後ろに出ている人

前述で膝の下にはエゴポイントがあると言いましたが、私が思うに膝の過伸展に表れる心は、限界突破」と「自分に対する意識の強さ

エゴをぐっと奥に引き込んで、自分の限界に挑戦し続けるダンサーやアスリートはもちろん、ヒールを履いて1日過ごすというのは、脚がどんなに 疲れていても立ち居振る舞いに注意が必要なこと。

でも、その膝をそのままほっておくと負担を掛けている靭帯を傷める可能性がありますし、 膝が本来の位置にないということは、ふくらはぎや太ももなど、他の筋肉に余計な力みや緊張が出ます。
それはその上に続く股関節、骨盤にも影響が出るということ。

鏡で自分の立ち姿を見て自分の膝は過伸展になっているかも!?

と思った方は、立つ時に膝裏をほんの少し緩めるように立ってみて下さい

今までと違うバランスや膝を緩めるという行為に抵抗がある方もいると思いますが、突っ張っていた膝裏が緩んでくると、足裏全体がしっかりと地面につき、土踏まずが働くようになります。

感覚の鋭い方は、もも前やふくらはぎの張りが取れていることに気づくかもしれません。(もちろん!気づかなくてもOKですよ!)

Yukina
Yukina

新しい膝のポジションに慣れるまで違和感を感じる方もいると思いますが、これも1日で激変するのではなく、少しずつ足裏や脚全体の筋肉で立てるように、まずは意識を変えてみて下さい♪

*こちらの記事は9/30〜10/3にインスタグラムにも投稿しております。

この記事を書いた人
Yukina

神戸岡本のスタジオ「yukiritual」を拠点に活動するピラティスインストラクター及びIntegrated Healingプラクティショナー。
(秋冬にはローチョコレートの製造販売も行っています。)

日頃のレッスン、セッションを通して感じた事や、身体や心が軽くするヒントを発信しています。

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