もも裏の固さと、ももの外側の張りをケアしましょう

Pilates

前回はもも前のお話をしましたが、今回はその後ろにあるもも裏(ハムストリング)と太ももの外側のお話です。

お尻を潰さない座り方


急に運動をすると、もも裏がつったり、肉離れを起こすことはありますが、日常生活の中でもも裏が筋肉痛 を起こすような動作はほとんどないように思います。

Yukina
Yukina

昔、アシュタンガヨガに通っていた頃は、次の日は もも裏がギンギンに筋肉痛でした。
ダウンドッグの威力恐るべし!と思いました。
後は登山などで長い階段 がある時とかくらいでしょうか。

では、私たちのもも裏にありがちなこととは何か、それは「固くなる」ということ。

体の柔らかさを示す代表 長座体前屈は主にもも裏の筋肉の柔らかさをみています。

バレリーナや体操選手のように、体が前にペタンと倒せたら気持ちよさそうだなぁと憧れを持つ方もいるのではないでしょうか。

前屈なんて柔らかくなくても大丈夫!生きていける。

と思っている方にも知っていただきたいのが、 もも裏の筋肉はヒップアップの要だということ。

いい姿勢(身体のニュートラル)を保つには必要不可欠な筋肉なのです。

もも裏の筋肉が固く縮んだままになっていると、座った姿勢の時に骨盤が立たず、パンダのようなまんまるな背中になってしまいます。

疲れた時の座り方
椅子の座面にお尻が潰されてしまう。
背筋だけを無理におこそうとすると、背中が反ってしまう。

骨盤が丸まっているということは、その間、お尻が座面に押しつけられてつぶれているということ。
ヒップアップと言うとお尻の筋肉を鍛えることばかりに目が行きがちですが、お尻の筋肉を下から持ち上げてくれるのは、もも裏の筋肉ハムストリングです。

デスクワークや座った姿勢で過ごすことが多い方は、こちらのお尻を潰さない座り方も参考にしてみて下さいね♪

固くなったもも裏のほぐし方

身体の動かない場所には脂肪がついてきます。

セルライトという問題も浮上してきます。
(ちなみにセルライトを“潰す”という方法について、私は反対派です。プロの方がどうされているかはわかりませんが、体は脂肪だけでできていません。素人の私たちがセルライトを潰そうとすると、筋肉や筋膜、 皮膚やその下の必要な組織と見分けがつかず損傷してしまいます。最近は熱で落としていく方法が出てきているようですので、気になる方は調べてみて下さいね♪)

こころの話で言うと、脂肪は「守ってほしい」ところにつくようにできています。

固くなったもも裏につく脂肪の心はどんなものでしょうか?

私の経験と体感では「悲しみ」を感じることが多いです。

もも裏が固くなるというのは、筋肉が長い間、働いていないという状態を表します。

なぜもも裏が働いていないのか。

それは反対側にあるもも前の筋肉が優勢(前回のがんばらなくっちゃ!や自己防衛の状態 )になっていたり、膝が過伸展になることで、脚に歪みが出て、もも裏が筋肉本来の位置で曲げ伸ばしができない状態になっているのだと思います。

自分の本来の仕事をさせてもらえなくなると、筋肉は固くなります。
そして動かなくなった場所を守るためにその部分を脂肪が覆います。

そこに悲しみの感情を感じることが多いです。

こちらの動画のように、固くなったもも裏はストレッチやストレッチポールで少しずつほぐしていきましょう。

これまで同様、毎日少しずつ!
*無理や過剰なストレッチは肉離れを引き起こします。

太ももの外側の張りをケアしよう

太ももの外側に多い悩みが張っていると言うこと。

足が太く感じたり、O脚のように見えるのもこの太ももの外側の張りが原因になっていることが多いです。

なぜ太ももの外側は張ってしまうのでしょう?
それは立っている時の姿勢の悪さが関係していることが多いです。

いつも背筋を伸ばして美しく立っていたいけれど、1日中ヒールでお仕事をしていたり、お休みの日に遊園地やショッピング、ハイキングなどでたくさん歩いたり、そこに重い荷物なんかを持っていると、私たちの姿勢はだんだんと背中が丸くなったり、 お腹の力がぼよんと抜けてきます。

上半身の力が抜けると、その重みは下半身にかかります。
脚は重さを外 に逃そうと、ガニ股になってくる・・・
その重さを支えているのがももの外側の筋肉です。

「ももの外側が張っているのは内側の筋肉が足りないからだ!!」と言って、
内転筋を鍛えようとする人が多いのですが、それはちょっと待って!!!

まずは動画のように張っているももの外側をほぐしてあげましょう。

私たちに歩かない日がないように、ももの外側の筋肉は働かない日がありません。
1度ほぐして楽になっても、またたくさん歩いたり、疲労が溜まれば張ってきます。

脚の疲労を軽減する根本改善には、ピラティス がおすすめですが、身体の変化には正しい運動とそれを習慣化する回数と時間が必要なもの。

ピラティスを続けながらも、ももの外側が張っているなと感じた日は、こまめにほぐしてあげることが大切です。

もし張るような心当たりがない日にももの外側の張りを感じる方がいたら、
ももの外側の張りに隠れている心は「目立ちたくない」ではないでしょうか?

なんとなく遠慮してしまったり、“私なんか”と言う思い込みは、自分が外にはみ出さないように、ぎゅっと外側の筋肉を固めたり、引き締めているように思います。

Yukina
Yukina

どこにいても、いつものあなたでいれるように。 まずは太ももの外側をほぐしてみましょう♪


内転筋を鍛えるのはちょっと待って!とお話しした通り、次回は内ももとお股のお話をしていきたいと思います。

この記事を書いた人
Yukina

神戸岡本のスタジオ「yukiritual」を拠点に活動するピラティスインストラクター及びIntegrated Healingプラクティショナー。
(秋冬にはローチョコレートの製造販売も行っています。)

日頃のレッスン、セッションを通して感じた事や、身体や心が軽くするヒントを発信しています。

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