内ももが守っているもの

Pilates

前回「内もものトレーニングはちょっと待って!」と書きましたが、今回はそんな内もものお話です。

内ももを鍛える前に…

脚を引き締めたいと思う時、私たちは内もものトレーニングをしがちですが、ピラティスのレッスンをしていて感じるのは、内ももを鍛えなければいけない人より、内ももが固くなっていてほぐした方がいい方が圧倒的に多いということ。

脚を揃えて立つことや、脚を揃えて座るというのは“いい姿勢”と同じくらい意識を向けていないと難しいもの。

“内ももの筋肉がないから脚が開いてしまうんだ!”とか、“内ももの筋肉を締めておかなきゃ”と思う方も多いのではないでしょうか。

確かに開いた脚を内側に寄せるのは内ももの筋肉です。

でもピラティスインストラクターの目線でお話しすると、“内ももの筋肉がない、弱い”と捉える前に、「脚全体のバランスが崩れている」と考えてほしいです。

前回の書いたように、太ももの外側が張っている状態で内ももの筋力が弱く感じているのであれば、内側の筋肉だけを鍛えても筋肉は外と内で引っ張り合い、ただただ脚が大きくなってしまいます。

足の裏のバランスが外側に傾いた状態で内ももを引き締めると、膝から下だけが外を向くような歪みが出てきます。地面に着く足裏から骨盤までのエネルギー(筋力)の流れを作るのがピラティスであり、美しい脚の秘訣です。

緊張した内もものほぐし方

ではそんな内ももにはどんな心が隠れているのでしょうか。

私が思う内ももの心は「ちゃんとしなきゃ!」です。

人前に立つ時、緊張する時、内ももの筋肉も緊張していることがあります。
脚を内側にぎゅっと寄せて、ふらつかないように一生懸命自分を保っているのかもしれません。

まずは動画のようにストレッチポールで内ももをほぐしてみましょう。

ゴリゴリほぐすのではなく、膝とお股の部分を避けて優しくローラーを転がしてあげて下さいね♡
手でほぐす方もどこよりも優しく、少しずつほぐすのがポイントです。

お股に意識(愛)を向けてみよう

前述の通り、内ももの筋肉は脚を内側に閉じるための筋肉です。

閉じている脚の奥には、お股(膣と子宮、もちろんトイレをする部分も)があります。生理やトイレに行きたい時など、私たちは無意識のところで”漏らしてはいけない”とお股の筋肉を緊張させています。

私たちは日常の中で自分のお股についてどれぐらい意識を向けているでしょうか?

私はピラティスを学び出して、初めて自分の内臓や臓器について興味を持ち始めました。

今まで意識を向けたことがない方は、ぜひこの機会にご自身のお股に意識(愛)を向けてみて下さい。

お股の奥には膣と子宮があり、生理、セックス、妊娠、出産と生物として子孫を残すための機能が備わっています。

結婚もしていないし、子供を持つかもわからない方にとったら、生理はめんどくさいものであったり、生理痛がある方は煩わしさも感じるかもしれません。

10代の頃の私はそうでした。生理や身体の変化なんてスポーツの邪魔でしかない。
昔は体が軽かったのに、生理前はすごく疲れやすくなるし、体重のコントロールもうまくできないし、自分の体のことが全然好きになれませんでした。

でも今はピラティスに出会って、この身体の機能を肉体からのギフトだと思っています。

生理を始めとする女性ホルモンの働きは、波のようにウェーブするサイクルで自分の身体が今どこにいるのかを教えてくれます。

愛のあるセックスには、単に“気持ちいい”だけではない大きなパワーを秘めています。

Yukina
Yukina

「自分が安全で安心だと感じられること」「深く愛されていると感じること」「相手に理解されているという実感」この3つが揃った時、私たち女性は愛するパートナーを癒すと同時に自分にも大きな癒しを起こすことができるんですよ。こんな話もまたいつかどこかで♡


私はまだ出産の体験はありませんが、出産を経験された先輩インストラクターや友人を見ていると、そこには私がまだ知らない女性のたくましさと美しさを感じます。

そんなお股の中に潜む心は、人によって違います。

「深い悲しみ」を持っていた方もいますし、「深い怒り」「人には言いづらい不安」だった方もいらっしゃいます。

どれも深い(誰にも見られたくない)感情だったように思います。

これは私に話して下さった方の一例ですので、違う感情が出てきてもきっとそれはあなたにとって大切なものだと思います。

これまで同様、無理に詮索するのではなく、まずは緊張したお股に触れてあげることから始めてみて下さい。

内ももの付け根や恥骨、にVIOと言われる部分を手のひらや指のはらで優しくさすってあげるとおいいと思います。
お股の周りは自分しか触ることができませんので、マッサージしてみてあなたが気持ちよければそれでOK!

優しくマッサージしてあげるとお股だってふんわりと柔らかくなります。

Yukina
Yukina

最近ではハイジーナ専用の石鹸やクリームも売っていますので、興味のある方はぜひ試してみて下さいね♪

この記事を書いた人
Yukina

神戸岡本のスタジオ「yukiritual」を拠点に活動するピラティスインストラクター及びIntegrated Healingプラクティショナー。
(秋冬にはローチョコレートの製造販売も行っています。)

日頃のレッスン、セッションを通して感じた事や、身体や心が軽くするヒントを発信しています。

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